糸魚川翡翠の女神・奴奈川姫とはいったいどんな女性なのでしょうか?
アカシックリーディングで解き明かしてみました。
奴奈川姫は周辺地域から越国と糸魚川翡翠を守った、極めて理性的女性でした。
糸魚川翡翠を秘伝の技法で溶かし、ある素材と混ぜて万能霊薬の製造方法を考えたのは奴奈川姫です。
人々の健康を健やかに保ち、糸魚川翡翠を有効に生かして国を栄えさせた姫ですが、
常に周辺各国から糸魚川翡翠を狙われていたため、生き方は波乱万丈でした。
糸魚川翡翠を巡る戦いでは自ら陣頭指揮を執り、圧倒的な劣勢のなか、
同族を叱咤して勝利に導きました。
泣き言は一切言わない女傑な面もあれば、可愛らしい女性の一面、
子供を心配する母の顔もありました。
最後は翡翠の地を他部族に明け渡すことになりますが、奴奈川姫は、越国の象徴である自分がいると、更なる犠牲者が出て収まりがつかないと判断し、黒姫山の奥深くの洞窟に身を隠したのです。
身を隠すことで、糸魚川翡翠を使う万能霊薬の製造方法を守ったのです。
大国主が奴奈川姫に妻問いをして、一番手にいれたかったのは、この万能霊薬の製造方法でした。
(表向きは、良質な翡翠がざくざくでる土地が欲しいために妻問いをしたことになっています。)
糸魚川翡翠の万能霊薬で国の繁栄をさせて周辺各国を掌握するのが出雲の目的。
はじめは万能霊薬の製造方法が知りたいがために、妻問いをした大国主ですが、だんだん知性的で美しい奴奈川姫に惹かれていき、惚れた弱みで、強制的に製造方法を聞き出すことが出来なくなったのです。
業を煮やした出雲のある部族が、大国主が出雲に行っている間に、奴奈川姫に奇襲をかけました。
拷問にかけて技術を盗もうと画策したのですが、佐渡出身の忍びにより、いち早く情報を得ていた奴奈川姫。
唯一、万能霊薬の製造方法を知る姫は、自ら出雲の敵の中に飛び込み、打たれて死んだのです。
しかし、実際に死んだのは、奴奈川姫に姿かたちを似せた側近の女性でした。
出雲の地で奴奈川姫奇襲の件を聞いた大国主は、烈火のごとく怒り狂い、
すぐに奴奈川姫の救出に向かいますが、時すでに遅し。
越国に入った時に知ったときに、奴奈川姫自害の情報を知って、大国主はその場で膝をついて泣き崩れ、間に合わなかったことを詫びました。
奴奈川姫は、自分が生きていることを、決して大国主に伝えず生涯を終えたのです。
奴奈川姫は大国主が万能霊薬の製造方法のためではなく、純粋な愛ゆえに自分を探していると知っていたのですが、姿を現すことはありませんでした。
大国主は死ぬまでずっと、信頼のできる側近に命じて奴奈川姫を探し、時間があるときは自ら姫を探したりもしています。
探しているうちに、次第に奴奈川姫が生きていると感じるようになり、
次第に姫の生存は、確信に変わってきました。
『姫を探す』行動で「あなたを愛している」と暗に伝えていたのです。
時々、奴奈川姫がいるかもしれない黒姫山に向かって和歌をうたっています。大国主の和歌は黒姫山に木霊し、奴奈川姫に届いていたようです。
奴奈川姫と大国主の間では、『姫を探す』=『愛』が分かっていたのではないかと思います。
二人だけのサインだったのかも知れません。
奴奈川姫の周囲には佐渡出身の忍び一族がいて、黒姫山に籠ってからも姫を守りました。
姫が亡くなって、忍びの一族は今の富山や岐阜に散り散りなりましたが、姫は亡くなる前に、翡翠からつくる万能霊薬の技法を、忍び一族に伝えたようです。